最近、メディアで目にする機会も増えてきた、性的マイノリティー(LGBT)。当事者にとって「一番理解してほしいのが親であり、一番言いにくいのが親」 だそうです。そして、親が、LGBTへの偏見があるかないかを子供はよく見てお り、悩みを打ち明けるかどうか判断をしているとのこと。
「自分らしく生きてほしい」と願う親は少なくないと思いますが、我が子が LGBTだったらそれを受け入れられるかどうかと問われたら、まだ戸惑う人も多いですよね。
そこで、2015年11月26日、キュポ・ラ本館棟M4階 多目的室にて、「自分の 子どもが性的マイノリティーだったら」をココカラいま・みらい主催で開催いたしました。
この日は悪天候にも関わらず、ベビー連れママ2名含む、参加申し込み者全員 が出席してくださいました。LGBTの知識が全く無い方から、理解している方まで様々でしたが、皆さんメモを取りながら真剣に聞き入っていました。
「性的マイノリティーとは」という基本的なことからお話しいただきましたが 、子どもの個性や自尊感情を育む「言葉のかけ方」にヒントを得た方が多かったようです。個人的には、大人(親)のどのような言葉や態度が、子供の「自 分らしさ」を損なわせていくのか・自他への偏見を作り出していくのかという話に、ハッとさせられました。
LGBTをテーマに講座を開催するのは、今回が2回目ですが、大事なのは「他者の 在り方を尊重する言葉のかけ方」だったり「関係のつくりかた」であり、自分が無意識に持っている偏見や思い込みに、いかに気づくかが大事なのだということでした。そしてこれは、LGBTに限った話ではないなぁ・・とも思いました。
今は学校にも、性的マイノリティーの子どもへの配慮をするよう、文科省から 通達が出ている時代です。13人に一人が性的マイノリティーだと言われていますので、ひとクラスの中に2人は性的マイノリティの子どもがいる可能性があります。
講師の方や小児科医の知人が、「家庭内での普段の接し方が大切」と言っていたのですが、どの程度理解があるのかは目に見えませんので、普段から少しづつ理解を深め、無意識に発した偏見を含む言葉で大切な人を傷付けることのないように気を付けたいと改めて思いました。
まだお子様が小さければ、絵本を通して一緒に学ぶのもいいか もしれません。以下は、講座内でご紹介いただいた、性的マイノリティー関連の絵本です。私も、さっそく購入しようと思っています。
<講座参加者の声>
・小さなお子さんのいるお母さまたちがたくさん参加されていてとても楽しく、話を聞くことができました。正しい知識・情報を大人が持つこと、そして子供に伝える大切さを確認できました。
・自分は理解があるつもりでいましたが、今日初めて知ることがたくさんあり、勉強になりました。我が子が、どんな趣味・志向を持っていたとしてありのままを受け止めてあげたい!!と改めて思いました。そのためには私が正しい知識をつけ、強くなりたいです。ありがとうございました。
・LGBTという言葉も知りませんでしたので勉強になりました。大人の言葉がけは大事だなぁと改めて思いました。
・具体的なお話を聞けて、子供のことを決めつけず、ゆっくり話を聞ける、自分はありのままでいい、と言葉で伝えていける親でありたいと思いました。
・自分の子ども(4歳・1歳)にはまだ考えなくてもいいと思っていましたが、親としての育て方のために気づきもありました。
・無意識に男女に分けて考えていることがあると気づけるきっかけになりました。相談しやすい親になる事がとても大事だということも分かったので、これからの育児に活かしていきたいと思います。
・とても勉強になりました!期待以上の内容でした。具体的なお話、いい資料を頂きましたので、しっかり勉強させていただきます。親としても教師としても、話しやすい一人の人間・理解でありたいと思います。また何か機会がありましたらぜひお話伺いたいですし、職場や生徒にも広めたいです。
・マイノリティというには、もしかしたらマジョリティ?と思うくらい人の数だけ色々あるのだなと思いました。性についての多様性にとどまらず、生き方・考え方も含め、個性・その人らしさをお互いが認め合って、接していけたら良いのだなと思っています。それらを女親が認めさえすればその子は、心軽く生きていけるのかなと思っています。
・薬師さんのお話、皆さんのお話が本当に参考になりました、また機会がありましたら参加させてください。今後、幼稚園・小学校へ行くにつれて先生との対応のし方等を聞きたいので相談させて頂けたらなと思います。
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