マタハラ意識調査:言葉の認知度は上がったけれど・・・


マタハラに関する意識調査2015年版(3回目)が公開されました。

今回は、非正規雇用で働く女性の課題にスポットが当たっています。
「マタハラ」という言葉の認知は、急上昇しています!すごい!!

知っている:6.1%(2013年)→93.6%(2015年)

・・が、62.3%が、状況の変化を感じていません 🙁

 

「育休を取得したかったが、取得できなかった」が、4割と、
まだまだ取り辛い状況があるようです。

また、有期契約労働者でも条件を満たせば、育休取得ができることを
8割弱が知らないようです。

マタハラ被害に遭ったことがある人は、28.6%とありますが、
もしかすると、マタハラだということを知らないということも考えられそうですね。
そして、「有期契約だから仕方ない」と考える人も、3割ほどいる様子です。

そんな状況を反映してでしょうか。

仕事をしながら妊娠が分かった時に
「仕事と自分の生き方」や「家計への影響」を考えた ときに不安を感じた人は、
55.9%と半数を超えます。

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97年以降、共働き世帯が専業主婦世帯より多くなり、男性の年収は年々減少していますから、
非正規雇用→妊娠=退職だと、世帯収入減少→家計&子育て不安ですもんね。

「経済的な理由で就業継続しなければいけないと思う」と回答する割合は、正規より非正規の方が、高いのに・・。

たとえ就業継続できたとしても、夫婦共にフルタイム勤務でないと、
保育園の入園が難しく、待機児童になるような地域に住んでいると、
育休空けに、職場復職できるかどうか不安ですし。

 

子どもを預ける環境が仕事選びやキャリアに影響したと答えた人のうち、
仕事を辞めざるを得なかったと回答した人は、32.6%という結果が出ています。

 

それ以前、つまり妊娠中に、
「これまでと変わらず、成果を出し続けられるだろうか 🙄 」とか
「今まで通りに働けないと、職場に居辛くなってしまう 😥  」
「今の働き方を続けていたら、流産してしまうかもしれない 😐 」などという
不安を感じる女性も少なくないかもしれません。実際、過度の就労は早産などのリスクを高めます。

*妊娠期の実態について詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ*

 

そのような影響を軽減する改善策は
「保育園の託児施設の増設や増員」と回答する人が最も多く、60.5%
続いて、「保育園などの託児費の補助金支給」42.6%と続きます。

 

そして。

「最近話題となっている「女性活用」の議論をどう感じるか」については、
「女性だけに働くことと家事・育児の両立を求める風潮に疑問」が、55.7%と、
トップに挙がっていました。

 

子育て中の男性も、子育てをしていない男女も、
常態化した長時間労働から脱却できれば、妊娠出産・育児期にある女性だけではなく、
介護や病気療養中(癌キャリアとか)などの事情を抱えた従業員が、肩身の狭い思いをしなくても済み、全員が働きやすい社会になると言われています。

 

だからこそ、「仕方がないから諦める」のではなく、
少しずつ、そして自分から、自分の周りにいる人と関係を見つめ直し、
働き方を変えていけたらなぁと思います。

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妊娠・出産後の働き方を一度きちんと考えてみたい人は
「マタニティ・ハラスメント講座にいらしてみてくださいね。

ついつい我慢したり、頑張りすぎたりして、ストレスを溜めがちな人には、
「手帳学講座」がおススメですよ^^

 

 

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