核家族共働き家庭のワーク・ライフ・バランス~1人で抱えず、チームを育てる~

連日、複数のご依頼先で育児・介護・イクボス等のテーマにどっぷり浸かっています。どの現場でも、女性に働きかけるだけではなくなり、長時間労働の是正や男性の家庭参画に軸足が移ってきているのを感じる2017年です。

色んな話を見聞きして感じるのは、育児も介護も、家庭内だけでやりくりしようとすると、急激に両立の難易度が上がるのだなということ。しかしながら、育児家庭のワーママ(&パパ)や、介護される側(する側も)には「他人を家に入れたくない」「世話を任せられない」という気持ちが強い人が多いということも実感しています。
原因はまだよくわからないのですが、「家族が世話をする」というモデルしか見てこなかったことによる不安や怖さが、強い抵抗感を生むのかもしれません。また、罪悪感を抱く方も多いですよね。

 

なんでも人任せでいいと言うわけではないけれども、全て自分(+夫だけ)でやろうとせず、「チーム育児」や「チーム介護」のチームリーダーを引き受ける感覚で、上手に外部の支援を取り入れられるようになれば、不本意な離職は減らせそうだと個人的には思っています。

ギリギリの状態で両立していると、無理しがちだし、疲弊しやすいし、体調を崩しやすい(自戒を込めて・笑)。多くの役割を担っていた人(ワーママとか)が倒れたときに、生活が回らなくなり、結果的に家族全員が困る。

そこまでいかなくても、高ストレス状態が続くと、虐待も起こりやすい。人間関係が家庭内に閉じていると、周りも危険信号に気付きにくい。・・・と、ちょっとしたきっかけで一気に崩壊してしまうような脆い基盤の上に、奇跡的に生活が成り立っている状態になってしまいます。

女性活躍って、女性が、育児も介護も仕事も担って、睡眠時間を削って身を粉にしてがんばる(頑張らせる)事ではない・・のだけど、そうしろと言われているようなイメージがまだまだ強い世の中です。

今年からは、社会的に、そういった誤解を払拭していける雰囲気ができる事を願いつつ、ご縁を頂いた現場で貢献できればと思っています。

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